まずは浮気の事実チェックから

探偵に浮気調査の依頼をする場合、多くの方は「浮気しているかもしれない」と疑念を抱いた状態です。そのため探偵は、対象者の周辺を洗いざらいチェックし、浮気・不倫しているのかどうかを明らかにしていきます。チェック方法としては、まず日々の行動や怪しいポイントといった情報を、依頼者から細かくヒアリングしていきます。そこからこれまでの経験によって培ったノウハウを活かし、疑惑を明らかにできる調査方法を見いだしていくのが通常のパターンです。

写真や動画が動かぬ証拠になる

対象者の浮気の証拠をつかむには、主に尾行などの手段が用いられます。対象者に悟られないように適切な距離をとって尾行をし、最終的には動画や写真によって不貞行為の証拠をつかんでいきます。

このとき、浮気相手とただ外を歩いているシーンや食事をしているシーンを写真や動画に収めるのでは、証拠として不十分な場合が多いです。というのも、それだけでは浮気と断定するのには弱く、いくらでも言い逃れできてしまう可能性があるためです。

例えば、二人でホテルに出入りしている写真・動画であれば、証拠として十分なものになります。このような証拠が浮気調査によって集まれば、離婚などを考える場合に効力を発揮することになります。

浮気相手のことも調査可能

なお、浮気調査では浮気・不倫相手の素性をより明らかにすることもできます。もともとどのような関係の人だったのか、既婚・未婚どちらなのかなどのポイントを明らかにしておけば、慰謝料請求においてより有利性を高められるため、実際の浮気調査では、浮気相手について調べることも珍しくありません。

有利な状況で離婚し、スムーズに慰謝料請求を済ませたい方は、浮気調査の際に相手についても調べてもらうのが望ましいです。

報告書に書いてあること

主に下記のような点が書かれています。

1. 調査対象者の基本情報、簡単なプロフィール
2. 調査年月日
3. 調査期間中の対象者の動き、浮気の事実の詳細
4. 探偵による所見

これらの点をまとめたものが報告書として探偵側で作成されます。最終的に依頼者はこの報告書を受け取り、あわせて写真や動画などの裏付けデータもともに渡してもらえる場合が多いです。

報告書の活かし方・できること

浮気調査についての報告書は、主に以下のようなシーンで利用します。

1. 離婚調停や裁判における浮気の証拠
2. 本人や浮気相手への慰謝料請求における証拠
3. 離婚阻止

浮気調査の結果が第三者の目線でまとめられてある報告書や写真は、朝廷や裁判において高い証拠力を持つものと考えられます。慰謝料請求においても同様です。

また、報告書は離婚阻止の目的でも活用することができます。浮気のわかりやすい証拠を示せば、相手を有責配偶者（＝離婚の原因となっている配偶者）にできます。裁判において有責配偶者となれば、本人は自分から離婚請求はできなくなるのです。

「子供が小さいので離婚されると困る」など、離婚を防ぎたいケースもあります。そんなときに浮気の事実を明らかにしておくと役立つのです。